Story

 

その昔、本庄は、交通拠点として大いに栄え、

中山道を中心に越後、信州、周辺各地への分岐点となった地域で、中山道最大の宿場町でした。

また、本庄市は、かつて養蚕が盛んだった土地です。

「本庄絣(埼玉県指定の伝統工芸)」をはじめ、多くの着物生地(織物)の生産が行われてきました。

 

織物の生産が盛んだった頃に創業したのが、小渕捺染株式会社です。

創業してから今に至るまで、昔ながらの技法で、手染めにこだわり、ものづくりをしています。

 

着物文化の衰退とともに、本庄市内にいくつもあった染物屋は次第になくなり、

今では小渕捺染のみとなりました。

着物を染めることが少なくなってからは、暖簾・法被・半纏が主力商品です。

その暖簾・法被・半纏も、需要に限りが出てきました。

 

 

小渕捺染は、昔から変わらず、根っからの「染物屋」です。

染めの型を作る職人、色調合の職人、染めの職人、縫製の職人、多くの職人がいます。

「職人集団の私たちに何ができるだろう」

新しい取り組みをしていかなければ、会社が縮小してしまうだけでなく、

職人の技術を後世に残すこともできません。

 

 

新しい取り組みには、今までの殻を破って挑戦する必要がありました。

「多くの方に手染めの商品の良さを知ってもらいたい」

この気持ちを胸に新商品開発を進めました。

どれだけ認知していただけるのか、どれだけ商品が受け入れてもらえるのか、

期待と不安の中、ブランドのスタートを切りました。

 

 

ー「継続」するために、今までの「殻」を破り、新しい視点で「創造」する。ー

伝統の誇りを持ちつつ、これからも挑戦を続けていきます。

 

 

 

 


作業場風景

染め台のある風景。

この台で1枚ずつ丁寧に染めています。

1度に染められるのは3メートル程度。その3メートルで約1着分の羽織を作ります。

染めに使う、多くの絵型があります。

昔ながらの絵柄でもモダンなものも多くあります。

染め工房のとある一角。

午前中差し込む光が印象的な場所です。

夏でもひんやりとした空気感漂う場所です。

染めたものはこの場所で乾かします。

天井から渡したいくつもの棒に多くの針金が付いており、

ここに染めた布を引っ掛けて乾かします。